ご挨拶

暲純会 理事長 武内 秀之

暲純会は昭和27年9月に創始者である武内暲純が津市北丸之内82に武内小児科医院を開設致しましたのが礎であります。昭和34年5月には武内純四郎と共に20床の病院を開院致しました。その後、平成3年4月に医療法人 暲純会、さらに平成19年3月にはより公益性の高い特別医療法人 暲純会、平成24年3月には特定医療法人 暲純会となり、現在に至っております。

暲純会は、令和4年5月1日から武内病院の新築移転に伴い、地域包括ケアシステムに合った医療が提供できるよう法人内で大幅な再編を行います。「武内病院」 「榊原温泉病院」 「津ファミリークリニック」 「津看護専門学校」の4施設から成り立っておりましたが、人工腎センターが「津腎クリニック」となり、5施設での運営を行っていくこととなります。新武内病院は、新築移転により病床数を180床に増床し、大学病院や一般の急性期の医療機関と今まで以上に連携をとりながら、津市の急性期医療の一端を担えるよう努力してまいります。榊原温泉病院は医療療養病棟を中心におくことで、地域医療の受け皿となります。津腎クリニックは透析サテライトとして、300名以上の透析患者さまの診療を行い、津ファミリークリニックは地域に密着した総合診療と訪問診療にさらに力を注いでまいります。またケアシステムとは別に津看護専門学校は既に約850名を超える看護師を育成し、地域医療に貢献しております。

暲純会の理念であります“地域の皆様が安心して医療が受けられる、温かい医療環境の提供に努めます”を基本方針として、少子高齢や日々高度専門化する医療に対応しながら、今後も地域住民の方々から信頼され、ご支援いただける医療法人として全職員、全力をあげて努力してまいる所存です。

院長 小薮 助成

令和4年5月1日から武内病院の新築移転に伴い、人工腎センターが津腎クリニックとして独立しました。現在の施設は平成18年5月に免震構造をもった耐震性の確保されたものとなっております。令和5年7月1日現在透析ベッド121床で、344名の患者様が通院されております。

津腎クリニックでは血液透析はもとより、腹膜透析、在宅血液透析にも対応し、腎移植を除く全ての腎代替治療に対応して参ります。
また近年減少傾向の夜間透析も行っており、透析医療を受けながら社会復帰を目指す方々のお役に立ちたいと考えております。
近年様々な慢性疾患に対する運動療法の有効性が証明されてきており、慢性維持透析を受けている慢性腎不全でも有効性が証明されております。令和4年4月から正式に透析時運動指導についても認められるようになり、当院でも令和5年5月より理学療法士の協力で透析時運動療法に取り組んでおります。運動療法と並んで重要な栄養管理についても管理栄養士の協力で取り組んでおります。

慢性腎不全の患者様は年々高齢化しており、動脈硬化症に伴う心臓病、閉塞性動脈硬化症をはじめ悪性腫瘍の合併も多く、合併症の早期発見・治療が非常に重要となっております。このたび移転新築した武内病院は診療科及び設備の充実を図っており、緊密な連携で合併症の早期発見、治療に努めていきたいと考えております。

院長 小薮助成


特に血液透析を受けてみえる患者様にとっては、ブラッドアクセス(シャント)の管理は大切な問題です。武内病院腎臓内科と緊密な連携をとっており、ブラッドアクセスについては遅滞なく対応して参ります。
私は26年間尾鷲総合病院にて総合内科専門医、循環器専門医、透析専門医として、循環器疾患、透析医療を含む慢性腎臓病、呼吸不全を中心に地域医療に携わった後令和4年7月1日より当院に着任させていただきました。透析医療では医師だけではなく、看護師、臨床工学技士、管理栄養士、理学療法士などの多職種によるチーム医療が重要だと考えております。
私たちスタッフ一同、腎代替療法を受けておられる慢性腎不全患者様の良き相談窓口、かかりつけ医として安心できる透析医療を提供して参りたいと考えております。